Las Aletas Buleriadas

魚好きと釣り好きの狭間で。渓流と南の島のルアー釣りetc.

Bluefin trip 219春 初日 遠征の時期の選び方について

飛行機は夕方前に定刻より30分遅れて空港へ着いた。

空港まで迎えに来てくれた友人はこのあと別件があるのに長らく待たせてしまった。けれども好意で風裏のリーフまで送迎してもらうことになり、急いで車に乗せてもらう。

 

リーフの釣りは前々回のログに書いたように去年の秋以降していなかったから半年のブランクがある。もっとも冬の間は全然釣りをしなかったので海でルアーを投げるのも半年ぶりだ。渓流釣りとは違い東京から南西諸島までは飛行機料金の事情があったり、気象条件に合わせるために或る程度の日程を組まないといけないからコンスタントに通えるわけではない。最低でも4日間の休みは欲しい。なので実質そうした釣りが出来るのは年に2回、春と秋にしている。

特に南西諸島は梅雨入り前が比較的海が穏やかになる。冬の間は北西風に悩まされる。実際にカスミアジに狙いを絞ればトカラの例でいうと2月の終わりから良い型が狙えるようになる。3~4月になり大潮の最干潮が昼の潮周りに来る季節になればリーフから本格的に狙うことが出来る。

 

ゴールデンウィークを過ぎると南西諸島は梅雨入りする。今年の奄美大島の梅雨入りは5月14日だった。梅雨の間は海さえ荒れなければ昼間に干潮が来る潮周りでリーフの釣りが成立するのだが、欲を言えば晴れ渡った青い空の下で彗星のように青く輝くカスミアジを釣りたいのであまり気が乗らない。けれど天気ばかりはどの季節でも選べない。晴れ間が多くなるのは梅雨明けの後で、それから台風の季節になる。特にトカラの宝島では、梅雨明け後の海がベターーッと凪になることをメタレと呼ぶように、この時期のほんの数日間はあまりにも穏やかで美しい夏の始まりを感じることが出来る。

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なので晴れを求める釣り人であれば、梅雨入りの前と後のタイミングを狙って行けば比較的晴れの確率が高くなるのだがサラリーマンにとっては休みたいときに休めないのも実情だ。なので世間の流れに倣ってゴールデンウィークの釣りを選ぶことになるのだが、この時期の航空運賃が高いこと高い事。なので同僚からいくら白い目で見られようが仕事はちゃんと根回ししておいて連休の前日か2日前から有休をとって、連休が明けた翌日あたりに帰ってくるのが理想だ。有給3日間を付け足せば良いのであって、このご時勢、有休をとらなければ企業が罰せられるような風潮になったのだから、休みがとれるうちはなるべく長く方が良い。

夏は台風の時期なので特に海のウネリが心配事になる。南西諸島といえども盆を過ぎると涼しい風が吹くので、日差しによる熱中症の対策等(暑ければそのまま全身を海水に漬かればいい)をすれば、暑さによる体調不良は防げるが、ウネリが入ってしまっては釣りにならないし何より危険だ。特に小笠原方面、東から西にかけて接近してくる台風は厄介なもので台風が遠方にいても長い間ウネリが残る。

その台風がひと段落するのは10月の終わり頃か。この時期に連休があればまたそこに有休を絡めて長期休暇を取れるのだが、台風は11月でも発生するのでこの時期のオフィスワークは米軍の台風進路予報図(JTWC)GPV気象庁の台風情報ヨーロッパ中期予報センター(ecmwf)を見比べながらこまめにチェックして気を揉む日々を過ごすことになる。

それにしても年に2回だけのチャンスしかないし気象によっては遠征中止もあるから、10年やったとしてもこの旅ができるのは20回に満たないだろう。それを多いか少ないか思うのは人それぞれだけれど、西洋のバケーションの考え方のように一ヶ月とかの長期の休みをとって避暑地に行くとか海外旅行するとか、連続した休日が長くないと出来ないことがあるから日本の単発的な仕事の休み方はこの釣り旅には向いていない。祝日・三連休が散発的に分散されているところで、ただの気休めにしかならないし出来ることは限られている。なので有給をやりくりしながら、旅に出る前の下調べは入念にするようにしている。

 

東京を出て3時間余り。日没まで時間が無いうえ、潮位も39cmまで引く予定の割にはまだ潮が高い。久しぶりのリーフの釣りでもあるし初日ということもあり小さくても魚の顔が見られたら御の字くらいに考えてシンキングペンシルを投げる。まずは中古で買ったメロン屋工房のシンペン。シングルフックの2/0を付けてみたがアクションがどこかぎこちない。水をすり抜けてしまうアクションというか、むしろロッドワークやフォーリングで釣るのに向いているのだろう。フックをトレブルに替えれば水受けの抵抗が上がってアクションが改善させるかもれないけれど、今気持ちが急いでいるこの状況でスイムテイストをしている悠長な暇ない。

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使い慣れたUZUのウータンやキモパンに付け替えて狙い直す。

ジャーク、ただ巻き等アクションを変え立ち位置を変え1時間近く投げていると足元まで小型のカスミアジが鮮やかな水色の背中を見せながら追ってきた。食いそうな追い方だったけれども、惰性で追うような素振りも見せていたのでバイトさせる動機が入らないままルアーをピックアップしてしまった。次のキャストでもしかしたら食うかも・・と思ったけれども、チェイスはすれどさらに惰性な泳ぎになっている。これでは釣るのが難しくなってきたしもう見切られているかもしれない。

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とりあえず魚の反応は見れた。けれど時間がもう無い。肩慣らしなら別にいいかなと思いながらも、遠征は残り11日間あるのけど1日は1日に代わりのない貴重な日だと思うとやはり釣りたかったという気持ちがあるのも否めない。

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本数の少ないバス停まで1時間弱歩き、バスに乗り込み市街地へ向かった。

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バスの車窓から。貴島康男の島唄iphoneで聴きながら外を眺める。

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島唄好きなら知っているあの居酒屋に初めて入ることができた

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居酒屋の席に居合わせた唄者と、それを聴く恐らく地元の方がヨイスラ節を交互に唄う。席には豚足や魚のから揚げなど溢れんばかりの料理が用意され、黒糖焼酎が注がれる。

沁みる。涙が出るほど胸にじんとくる。

唄者で誰が一番好きか聞かれたら貴島康男と答える。今となってはもう生の唄声を公で聴こえないのかもしれない。けれども彼の唄を聴くたびにこの島の景色と風が心に蘇ってくる。

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翌朝。同世代で若手最強のショアGTアングラーの友人と共に違う島へ出発する。夜に降った雨はすっかり上がっていた。

 

Bluefin trip 2019春 ポイントの選定について

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今年の南西諸島への遠征を書こうと思ったのにLCCの事やら竿の事で前振りが長くなってしまった。小説でもないのだから計画無しに書いているので途中で出てきた言葉や思いついたことでどんどん脱線していってしまう。結局は本題に戻るのだけれど、脱線もまた一つの書く楽しみなのでどうか自由に書かせてやってください。

 

2019年4月25日 

世間より2日早く連休が始まった。潮周りは夕方に干潮が来るので昼間はリーフゲームが難しくなる。では高潮位の場合は堤防か地磯か沖磯か、となるのだけれど堤防だと魚のリリースを考えるとあまり気が乗らない。落としタモのようなランディングツールも必要だし。地磯は風向き次第で釣りが成立するが、島によっては地磯が少ない島もあるので逆に言えば風向きや波が悪ければ危険になる。沖磯は費用がかかるのでなるべく乗りたくない。

空撮で見るとわかるけれど、島によっては高潮位でもリーフの釣りが成立する島が何島かある。なだらかなリーフというよりは崖系のリーフで、そうした場所であれば潮位に左右されずに釣りが成立する。なので今回の旅程では連休の前半が日中は高潮位なのでそうした島を選ぶようにした。初めていく島々なので釣りはしたことは無いし、そこでGTやカスミアジが釣れた実績があるのかも知らない。けれども鹿児島以南(強いて言うならトカラ列島以南)の島々ならどこに行ってもショアラインにカスミアジが着いていると考えて間違いが無いし、実績云々は自分にとって何も重要では無かった。

それよりも自分で釣れそうなポイントを空撮と海底の地形、島の地形や水深といった諸条件から想像して、釣り場までの行き方を探して実際に足を運んでみて釣るという一連の流れがないと満足しなくなってしまっているので、事前にあそこが釣れるとかの情報を聞いてしまうと読み始めに小説の結末を聞かされるような気がして興醒めしてしまうことがある。それが無名なポイントであればあるほど。

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ポイント選びは昔、とあるGT釣り師から聞いた口伝で、「高い山があるところは海も深い」を参考にしている。島でも種類があって隆起サンゴの島や、屋久島に代表されるような山岳系の島がある。島の山が海岸沿いに位置しているのか、あるいは中央部にあるのかでも海底の起伏は変わってくる。まずは隆起系か山岳系をマクロに選び、そこから島々の地形を個別に地図で確認していく。風向きで釣りが成立する場所を東西南北で目処をつけておく。島はこの点で強い。たしか村越さんが言っていたように覚えているけれど、島ならどこかしらで風裏ができる。そして小離島であれば移動も容易だ。

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実は飛行機の座席の選定もポイント探しで重要になる・・・

沖縄本島から以西はこれから更に選定条件が増える。簡単に言えばインリーフの距離だ。インリーフが長ければながいほどリーフエッジに立つまでに場合によっては水深が深くて辿り着けなかったり、上げ潮の時間を考慮して釣り時間が少なくなることを考慮しないといけない。インリーフ内部でも釣りが成立することもあるが、個人的にはアウトリーフの青く深い海の釣りが好きだ。

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2018年春のこと。このアウトリーフに行きたかったがインリーフの水深があまりにも深すぎた。

その他、気を付けておくことはポイントの高度の事で、空撮(鳥瞰図)を見れば磯に見えたけど現地に行ってみたら絶壁だったということがある。特にグーグルマップのような衛星画像系は高低差が把握しにくいので、3D表示をさせたり実際にヘリコプターやドローンで撮った空撮画像をグーグル画像検索して事前に見ておいた方が良い。

 

さてここまで書いて。

釣行記を書くつもりだったのに今日も結局ポイント選定の内容に脱線してしまった・・・。案の定というか何というか。まぁこんな調子で書き続けてみます。

Snowbee DeepBlue "Tarpon Inshore" 実釣とインプレ

 2018年秋の釣行記

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かくして無事に届いたスノービーのターポンロッドを抱えて鹿児島から沖縄にかけての薩南の島々に飛んでみたのが昨年の秋。専用のオシャレなハードケースが付いているので、バックパックのサイドに括り付けてそのまま手荷物として追加料金なしで預けることが出来た。

 

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 K島に着き、風裏の波穏やかなリーフで試しに投げてみると、30gのペンシルが気持ちよく飛んでいく。竿が入る分、ルアーの重量が乗り易いのである。リールもシマノの12000番を付けていることもあり、ベイトリールを使っていた頃とは飛距離が雲泥の差だ。リアグリップは9フィートの竿にしてはやはり長い。肘から10cm近く出ているだろうか。大型魚とのファイトの時は楽になりそうだが、小~中型のルアーを操作する際は袖に引っかかって邪魔になりやすいし、そうした一瞬の引っ掛かりで肝心なタイミングでルアーを思うように操作できなくなることが往々にしてある。長いなりの扱い方があるのだろうけど、体が慣れるまで時間がかかりそうだ。

そんなことを思いながら何の気なしに投げて、水面近くをふらふらと岸から10m程度の距離を泳いでいる自作のシンペンにドッパーーーン!と黒い魚体がもんどり打って出てきた。ベタ凪の美しい水面だったので魚体が良く見えた。GTだ。目測15kgはありそうだ。

魚が水上で反転してルアーを咥えたまま、反動の力がついたこともあり魚の動きとシンクロするようにドラグが機械的な強い力で引きずり出されてゆく。立ち位置がリーフエッジから離れていたこともあり、ドラグのテンションは緩めにしたまま急いでリーフエッジに駆け寄る。水深は足元で5mもない。エッジに立ったときは魚は海底に潜っていたがどうやら根には入っていないようだ。ロッドテストということもあり完全にこちらが気を抜いていた(というか大体そういう時に限って食ってくるのだが)ので、初動に隙が出来てしまったがファーストランは止まった。そこからリフトしにかかる。が、ここで針が外れてしまった。久しぶりのショアGTのヒットだったので残念な気もしたが、気が緩んでいる時にあの派手なバイトを見れたので、その光景が一層印象深く脳裏に焼き付いた。

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夜な夜な銀箔を貼って仕上げた自作のシンペンはあのGTのワンバイトでボロッボロになった。リアフックが開いている。

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この後、友人と合流してポッパーで良い型のカスミアジをかけるもランディング時に針が伸びてフックアウトしてしまう。スノービーのこのロッドは3kg程度のサイズでもバッドから曲がり切ってしまう。というかリールシートから曲がっているんじゃないかというくらい曲がるし、遠目でヤリトリを見ていた友人も「竿めっちゃ曲がってる!」とびっくりしていた。竿が魚に負けているというわけではないが、それにしても良く曲がる。

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(カレントにはギンガメの子がいっぱい)

 

自分なりのリーフでのヤリトリの仕方は竿を曲げ切って魚にどんどんプレッシャーを掛けて巻き寄せるので竿は絞るように曲げるが、そのやり方で4ピースのこの竿が破断しなかった強さは認める。継ぎ数が多いとキャスト毎に緩んで、いつしかポーンとルアーと共にティップが飛んでいくことがあるのでそこは常に気を付けないといけないし、継ぎが甘い状態で魚が掛かろうものなら破断されるリスクが一気に高まる。

なのでフェルールワックスも使用するけれど、比較的重量のあるルアーを投げ回す釣りなのでリーダーの結びこぶがガイドに干渉するたびに継ぎは甘くなっていくし、10投に一回はキャスト後にルアーが飛行している最中とかに継ぎ目を込むようにしている。

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元来このロッドはターポン用だし、そもそも自分はターポン釣りをしたことがないので何とも言えないが、恐らく砂地のシャローエリアやフラットフィールドのようなストラクチャーの少ないエリアで曲げて獲る竿なのだろう。実際にターポンのビデオを見ると竜神のように跳ねるからそうした魚には竿を曲げて魚に追随させた方がバラシが少ないのだろう。

とはいえ、4ピースでありながらもハードリーフ(鋭いエッジをした根が複雑に入り組んだエリア)で中型のカスミアジを寄せられたことは事実だ。竿を絞り込めばこちらに主導権を持ったまま魚を浮かせることができた。もう少し大きなサイズだとどうなるのだろう。フィールドの条件次第だけど、目標10kgのカスミまではロッドパワーの他こちらの身のさばき方で何とかなるかもしれない。経験上、GTロッドならカスミアジは苦も無く寄せられるし、理想をいうならロッドの仕舞寸法は100cm以下でGTロッドクラスのバッドパワーがあった方が良い。その方が魚を早く寄せられるから元気にリリースさせることができる。

フィールドで道具に対する不安要素、つまり人間サイドでコントロールできような問題はなるべく打ち消して魚に臨んで行きたい。理想に近い竿が見つかった時点で、このスノービーのロッドはサブロッドになりそうだ。あるいは手荷物超過料金を払ってでも2ピースのGTロッドを持って行こうかな。悔いのない釣りをしたい。結局はその一言に尽きる。竿が弱かったから、あの時あの道具があれば・・のような言い訳がましい釣りはしたくないし、魚に対峙するにあたって失礼だと考えている。そうであれば、多少の出費は何の苦にもならない。

とりあえず半年後の次の遠征時にもう一度ロッドのテストだな、と思い秋の島を後にした。そして気付けばロッドは友人の車に置き忘れたままだった。

 

Bluefin trip 2019 春 その2 ロッド選びについて

 

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 SnowBee 10000 Deep Blue "Tarpon Inshore" Spinning Rod

 

南の島でカスミアジを釣るためのロッド選びについて。

 

まず欲しい条件としては、仕舞寸法がケースを含めて100cm以下である事。遠征に行くたびに長尺物の超過料金を取られたらそのうち商品代を上回ってしまう。ジェットスターで往復したら超過料金は1釣行に4000円は必須となる。これは大きな出費だ。ANAやJAL、スカイマークのような航空会社であればこうした超過料金は気にせず、しかもロッドケースに入れなくても航空会社の方でハードケースに梱包してくれるので何の心配もないのだが、LCCを使うのであれば常にこの超過料金の問題がついて回る(荷物料金もろもろ含めてANAやJALの方が安ければ自分は迷わずそちらを選択する)。

あるいは特に海外の航空会社によっては長尺物自体が搭載不能という場合も起こり得る。特に海外の南の島でのビッグゲームの釣りにはそのリスクがあるので、国内の釣り具メーカーはビッグゲーム用のパックロッド(トラベルロッド、ポータブルロッドと呼称が各種ありその定義も各社で用意しているであろうが、このブログではパックロッドと呼ぶ)を用意している会社が数社ある。100cm以下の仕舞寸法ロッドの一例を挙げると、

 

ソルティガエアポータブル..C85クラスで仕舞寸法97cm

http://www.daiwa.com/jp/fishing/item/rod/salt_rd/saltiga_ap/index.html

・キャタリナエアポータブル…C83XHSで仕舞寸法97cm

http://www.daiwa.com/jp/fishing/item/rod/salt_rd/catalina_ap/index.html

・ゼナック・エクスペディション…8フィート3インチの2モデルで仕舞寸法87~90cm

https://zenaq.com/rod_zenaq/exp/exp.html

・テンリュウ・スパイクトラベル…8フィートで仕舞寸法93cm

https://fishing.tenryu-magna.com/offshore/spike_travel.html

いずれもオフショア用に設計されたものだ。なので長さも8フィート~8.5フィートが最長モデルとなっている。

ショアでやるなら堤防のように8フィートでも可能な場所はあるし、それこそ昔は8フィート6インチのベイトロッドでリーフで遊んでいたけれど、キャスタビリティや魚とのヤリトリ、磯で立つ場合のポジショニング・安全性を考慮するとできれば10フィートは欲しい。

 

なのでショア用で10フィートとなると3ピースにしてしまうとケースを含めた仕舞寸法が100cmを超えてしまう。シマノのコルトスナイパーなんかはかなり惜しい線をいっている。バニラエアのみ利用するならS1000XH-3モデルが仕舞寸法106.7センチなので追加料金なしの範囲内になる。キャストウエイト100gまでなので中~大型のカスミアジなら場所さえ選べば何とかなるだろう。

http://fishing.shimano.co.jp/product/rod/3846

 

 

※ちなみにバニラエアは2019年8月31日で成田~奄美路線が終了し、以降はピーチアビエーションになる。ピーチでの遠征はまだ利用したことがないので詳しく述べられないが、オフィシャルサイトを見る限り、シンプルピーチを選ぶと受託手荷物は1件あたり1600円かかるようだ。

 

遠征には多くのロッドを持って行けないし遠征中に破損してしまっては途中で遠征が強制終了される危険を孕んでいる。なので上記のメーカー品なら比較的そのあたり大丈夫だと思うのだが、いかんせんショア用に使いたい目線からみると帯に長し・・でどれも惜しいのである。

欲しいスペックは何を対象魚とするかで変わるけど、少なくとも南海の磯でのルアーゲームは想像以上のサイズの魚が食う可能性がある。5キロの魚まで釣れたらいいや、と思ってポッパーを投げていても20kgの魚が水面にドーンと出て針に掛かることもあるし、この釣りをする以上、掛かる魚のサイズは選べないという風に意識しておいた方が良い。なのでロッドに対して求めるのは操作性やキャスタビリティの高さもさることながら、しっかり魚を受け止められるバッドパワーが無いと話しにならない。

かといってGT専門に狙うようなガッチガチのロッドだと小型~中型魚の釣趣が欠ける。このあたりのさじ加減が難しいのだけれど、大まかな目安としてキャストウエイトが100gまで背負える竿なら10kg程度の魚は何とかなるだろう。これから更に突っ込むと、釣り上げたあとにリリース可能なヤリトリができるか否かという点でも竿の選び方は変わってくる。特に南海の釣りで巨大魚を釣ってしまったらその責任はアングラー自身が持たなくてはならない。どんな魚を釣りたいのか、目安とするサイズはどのくらいか、竿に余裕があるのか、釣った後にどうするのか・・・竿を一本選ぶにあたって考える要素は多いし、フルオーダーメイドのように理想とする竿が無い以上は、妥協点も含めて自分自身の考えを収斂した一本を選ぶべきだと思っている。

 

ということもあり、国内のロッドの選択肢の少なさ(もっとも、需要の少ないマニアックな釣りなので仕方ない部分もあるが)に自分の求める竿を選びきれず、海外のロッドを調べ漁っていたところ面白そうな竿を見つけた。

http://www.snowbee.co.uk/sea-predator/deep-blue/

 

4ピースで9フィート。ガイドはチタン。100gまで背負える。しかもオシャレなハードケース付き。リールシートもALPS社製の近未来的なデザイン。

日本でこれを使っている人はそうそういるまい・・・と思うと所有欲に火が付き、価格を見るとメーカーの公式価格で259スターリング・ポンド。年平均をおよそ145円とみると、37000円くらいか。長さはできれば10フィートを欲しかったけれど、以前使っていた8.6フィートの竿より気持ち長い分、まだマシだろう。

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スノービー社製 ディープブルー”ターポン・インショア” 9ft.



 

釣り人の感覚というのは恐ろしいもので他のメーカーの高い竿を見ると3万円台だと非常に安く感じてしまう。ましてやペイパルやクレジットカードがあればボタン一つで決済できるので大枚をはたいている罪悪感がない。実際に商品を見てもないし使ったこともないのにだ(・・・!)

LCCの追加料金2000円だけで長文をずらずらと書くのに、こういう時に限っては成金のように即決してしまう。

 

が、海外で海外する際は国内で価格ドッドトコムを見て最安値を探すのと同様、実売価格を調査しないといけない。グーグルにロッドの正式名称を貼り付け、候補に挙がる通販サイトや画像検索で出てくる通販サイト、Shoppingの項目もチェックして最安値を探す。なおかつ国際発送もしている店であるのが条件だ。

そのなかで2軒安いところを見つけた。1軒目は国際発送の料金が分からないのでメールで尋ねてみたがスルーされる(現在半年以上たっているが返事は来ない)2軒目は165.83ポンドで売っていて、カートに入れてみると国際送料は36.96ポンドと自動計算されて出てきた。長尺物なのでイギリスからの送料を考えると4~5000円はかかると思っていたので妥当な値段だ。

よし、あとはポチるだけだ。

と思ったがここでもう少し用心深くなくてはならない。グーグルでそのショップのレビューをチェックし、なおかつ実在する店舗なのかどうかもストリートビューで調べる。

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拡大して看板の文字を見てみると・・・ここだ!

そうしていると自分がこれから買う竿がまだ訪れたこともない異国から来るのだなという感慨にふけってしまう。

2週間後には欲しいので無理は承知で店主のマルコムさんに挨拶がてら到着予想日を訊いてみると、「あぁ、運送会社のページによれば9~12日で着くよ」ということで、荷物の追跡番号を教えてもらった。その番号をグーグルに張り付けるだけで追跡サービスのサイトが表示される。便利な世の中になったねぇ。

果たして竿は予定通りに日本に着いたわけだが、それまで毎日何回も追跡ページを見ては更新されないか期待していた。海外通販の楽しみはここにあると思う。国税交換局から発送されたらもうゴールは目の前だ。最寄りの営業所まで取りに駆け付けたい気分になる。

今回の竿は3万円を超えていたので関税の課税対象になった。竿の受け取り時に1000円か2000円くらい払って無事に買い物が終了した。

となるともう満足してしまったのだが、実際はここからが本題。竿の調子やグリップの長さ、ガイドの大きさを確認しないといけない。特にリアグリップの長さはポッピングやペンシルを引く時に、長いと袖に引っかかってアクションの妨げになってしまう。商品画像を参考に縮尺比率を計算して想像するしかない。

自宅の天井にティップを当ててみる。…思ったより竿が入る。そしてグリップも肘より5cmくらい長い。若干気にはなる。

ガイドやリールシートのパーツ周りは綺麗に仕上がっている。バッドの刺繍が昔のスゥエルズのスタンディングロックとかにあるようなパターンで胸が熱くなった。

ターポン用ロッドということもあり、曲げて獲る竿なのかな。カスミアジみたいに瞬足で根に潜る魚相手に曲がる竿は正直言って不利に働くことがある。バッドパワーがあれば、曲がりは釣り人側にポジショニングの安定性や疲労感の低減など有利に働くこともあるし、しかも個人的には曲がる竿は釣趣の点から好きなので歓迎したいところ。曲がるというより入る、という表現のほうがいいかな。

いずれにせよ魚を実際に掛けてみたい。南島釣行、2018秋の陣まで残り数日を切った。

 

※次の記事では実釣からのインプレを書いてみたい。2018年の釣行記になるので過去に遡るけれどご容赦を。

Bluefin trip 2019春 その1 荷物作りとLCC

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今年の10連休は過去にない長さの休みということで日本中話題になった。終わって見れば、10連休もいらないという意見もちらほら。育児や家庭を持つ人ならそう思ってしまうのも無理もないのかもしれない。かたや独り身で、むしろ積極的に独り身でありたいと願うような、国政から見れば出生率増加に寄与しない罪人のような自分は休みが長ければ長いほどいい。そうでないと出来ないことがあるから。

遠くに行けば行くほど時間はかかるし、その場所に身を馴染ませるにも時間がかかる。ドアツードアで、現地に行って一、二泊してハイさようなら、ではあまりにも短かすぎる。特に釣りをするのであれば気象条件にも左右されるしポイントを探すために初日、2日目はそれに終始する。

旅に出る前にできることといえば気象条件の予報のチェックと空撮や標高図の入念なチェックをして、現地での動きをある程度予想しておくことだが、それ以外は実際のところ全然調べない。学生の頃は行く先の民俗や歴史を調べていたが、その頃は一ヶ月近く滞在できるくらい時間的な余裕があった。今やサラリーマンとなっては釣りにばかり時間を費やす遠征が多くなったが、それでも現地の人々との会話や飲み会とかの接点は例えば釣りをしない夜の時間になどなるべく持ちたいようにしている。

 

今年は有給を足して二週間近く南西諸島の旅に出ることができた。連休前に有給をとれば航空費も成田から奄美で片道1万円を切る。

ただし竿を持って行く場合や荷物が7kg以上になる場合(大型魚を狙う釣りなら足回りからの装備を含めると間違いなく荷物は10kg以上になる)は別料金になるので、追加で2000円程度払った。

それでも今回の旅では両社使用したが荷物を含めて成田から奄美~沖縄エリアは片道1万円程度で行けてしまった。

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バニラエアは仕舞寸法120cmを超えると国内主要エリアは2000円加算される

 

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jetstarは仕舞寸法が100cm以上だと国内の場合2000円加算される

注意すべき点は、バニラエアとジェットスターでは追加料金なしで預けられる長さが異なる点だ。バニラの場合、120cm以下なら追加料金はないが、例えば帰りにジェットスターに乗る場合、120cmの長さだと追加料金が2000円かかってしまう。ジェットスターの場合100cm以上から追加料金がかかってしまう。ケースの長さを含めると、この20cmというのは意外に大きい。(余談だけど世の中のパックロッド、特に大型用のパックロッド(トラベルロッド)は何故か仕舞寸法がケース含めて100cmを超えているものが多い。)

 

厄介なのは、”追加料金なし”といえども、手荷物を預ける場合は両社とも手荷物料金を払わないといけない。前述したように装備もちゃんして釣りしようとすれば、荷物が7kgを下回るということは考えにくいから、バニラだとコミコミ、ジェットスターだと”ちゃっかりPlus”を予約時に選択した方が良い。

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シンプルとセール時のワクワクプランは荷物の総重量が7kg迄なので、釣り人や荷物が7kgを超える場合はコミコミプランを選択した方が良い

 

遠征は荷物作りから始まる。

日本中どこに行ってもそこで生活をしている人がいる限り、洗面用具などの日用品などは現地で買うのもありだ。なので現地で買えない荷物や高価な品物が持って行くにあたり優先順位が高い。

釣具以外の荷物を思いつくままに挙げてみると、偏光グラス、偏光グラスの掃除用の台所洗剤を少量、眼鏡もしくはコンタクトレンズ地下足袋もしくは磯靴、レインウェア、釣り用グローブ、帽子、シガーソケット充電機、ヘッドライト、ハンガーひとつ、ドライバー類の小型工具、裁縫道具、デジカメあたりになる。

 

ルアーに関しては、あれもこれもと不安がって予備ルアーを詰めても結局現地で使うのは10本に満たない。それを過去の遠征上何度も経験しているのだけれども、それでも新しいフィールドにはルアーの引き出しを多く持って行きたいという気持ちがある。結局今のところはトップ系を10本以下と、ミノーを5本、シンペンを5本程度をメインとして、もしものためのサブルアーをタッパーに入れている。針は外した状態にして現地でルアー交換の際に使い回せるようにしてサビによるロスを減らすようにしている。一見不安になるような少なさだけれども結構な重量になるし、メタルジグでも入れようものなら一気に重くなるが、鉛系のジグは環境に悪いし根掛かりもするのでそういう釣りはしないようにしている。

底狙いで使うのは金属製のスプーンに留めているが、それでも釣り物をカスミアジやトレバリー系に絞ったら使う出番はほとんどない。よく釣れるルアーだから遊びや気分転換の時に投げるくらいだ。

 

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ある日の使用ルアー。大場所で粘る釣りだったので、この5本をローテーションした

メインルアーが無くなって釣りが出来なくなったらどうしよう、と不安になるかもしれない。大丈夫だ。そんなに魚にぶちぶち切られるなら家に帰った方が良い。なのでこれは後述することになるけど狙う魚のサイズをおおまかに選定することと、それに合ったタックル選びが必要になってくる。

 

<竿選び編に続く>

Prezo / Alfredo Lagos

 釣りに行く車中は好きな音楽を聴かないようにしている。大体は深夜ドライブからの仮眠、朝から釣りなので、音楽の代りにラジオを聴きながら運転している。好きな音楽しか聴かないと結局それだけに留まってしまうし、日常からの解放を求めて釣りに行っているのだから、日頃聴いている音楽はせめて釣りの帰り道に聴くようにしている。

とはいえ、釣りをしている最中は或る音楽が異様に頭の中で無限リピートされることがよくある。聴きたい欲求を溜めに溜めて帰り道に何回も聴く。眠くなったら何か歌う。それがここ最近の渓流のオンシーズンの音楽の役割となっている。

 

元来HR/HM に傾倒していたので、スピードの速くテクニカルな曲が好きだ。なのでフラメンコもブレリアが一番好き。ここ2年ほどはフラメンコギターを始めたこともあり、練習曲になるようなフラメンコの曲探しも行ってきた。最初はパコデルシアやビセンテアミーゴといった超有名どころ(といってもここ日本での認知度は絶望的に低いが)ばかりを聴いては圧倒されていたが、そこから更に新しい曲やギタリストを知れば知るほど圧倒されては自分の知っている世界の小ささを良く良く知り、気づけばスマホのプレイリストはフラメンコの曲で埋め尽くされて容量が残り200MBとかになっていたことが良くあった。というか今もそうであるが・・・

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フラメンコの木。どこかのサイトから拝借

フラメンコはブレリアやソレア、シギリーヤというような形式がある。それに加えてブレリア風のソレア、ロンデーニャ風の・・・というように挙げていくと上の写真の木の枝のように多岐に渡る。

そのなかでブレリアのギターのインスト曲ばかり聴いているのだが、それに特化して探していると世の中は便利になったものでi tunesとかyoutubeで視聴してすぐ購入することができる。一昔前は駅前のツタヤや専門店に行って当たれば八卦・・・みたいなバクチ的要素もあったのに、視聴してから買えるのというのは、特に多趣味で散財しがちな自分のような者の財布に優しい(もちろんレンタルしたりCDを買った頃は気に喰わない曲達でも厭でも聴こうとするから結果的に好きになったりするのだが)。

 

さて、前振りが長くなったけれどフラメンコギターが好きだけどどんな曲があるのか良く分からない、という人の参考になればと思ってこれから少しずつ好きな曲を紹介していこうと思う。専門家ではないので多くは書くことができないけれど、聴いてみて、あこの曲いいな、かっこいいな、というような第一印象を持つことは素人でも専門家でも同じだと思う。

 

第一曲目はアルフレッド・ラゴス(Alfredo lagos)の2015年のソロアルバム“Punto De Fuga”からPrezo。

ルフレッド・ラゴスを知ったのは去年の初夏にエストレージャ・モレンテの曲Que llegue el domingoを聴いているとバックのギターがとても良く、あぁペペアビチュエラが弾いているんだなと勝手に思い込んでいたのだが、ある日よくよく見てみるとそこにアビチュエラの名前はなく、アルフレッド・ラゴスと書かれていたのがキッカケだった。

Que Llegue el Domingo (Bulería)

Que Llegue el Domingo (Bulería)

  • エストレージャ・モレンテ
  • ポップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

(この曲は猛烈に聴いた)

 

その出来事から3か月ほど経ったときアルフレッド・ラゴスとデビッド・ラゴス(兄弟でフラメンコのギターと歌をしている)が来日していたので直接本人に会いに行った。その時はパルマ(手拍子)のリズムの教室の講師としてアルフレッド・ラゴスから指導してもらったが、耳がとても良い人でその教室のなかで自分だけパルマのリズムがズレていると、「なんかリズムがズレているやつがおる・・・君だ」と指摘されたことがあった。

非常に気さくな方で、その後写真撮影やサインにも応じていただいたのだが、それはともかくこのPrezo、非常に聴き易くてモダンな印象のブレリアである。カッコよくて何度も繰り返し聴きたくなる。

曲を解説できる才能がないので、それくらいしか書けないのが哀しいところだが、とにかくカッコいい。

Prezo

Prezo

  • Alfredo Lagos
  • フラメンコ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

ちなみにyoutubeでprezoのライブ版を聴くこともできる。個人的にはCDのオリジナル曲の方が圧倒的にカッコよく仕上がっていると思うけど、弾いているポジションとか確認できるからとても参考になる。TAB譜が出れば楽なんだけれど、本人に聞いてみたところ無いらしい。どこかのサイトに落ちていないかなぁ。

 


PREZO (Bulería)

Las Aletas Buleriadas

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さてブログを開設してみようと思ったものの、どのレンタルブログ(呼び名が分からない。つまりその程度の知識しかない)を使っていいのかがわからない。有名どころだとライブドアブログもあるしヤフーブログもある。おすすめブログのまとめサイトを覗いたりしてあれこれ直感で選んでみた。

ライブドア⇒容量無制限だしスタイリッシュにまとめられそう。でもライブドアと聞くと金の匂いがするからなんか嫌だ。

・ヤフーブログ⇒もうすぐサービス終了。Windows meやジオシティーズ的な一昔前のネット世界の雰囲気が漂う。

Gooブログ⇒以前使っていたが画像サイズの変更等に難儀した記憶が。気分も切り替えたかったので今回はパス

jugem⇒ゲームっぽい響き。ゲームはしないのでパス

Tumblr⇒タンブルルと読んでいたけどタンブラーと読むらしい。スタバ好きなカフェ系男子のような意識高い系こぎれいサッパリ系の人々が使う感じ。あと外人の利用者も多い。が、実際のユーザーのタンブラーを見てみると既に削除されたものや更新停止のブログが多い。一体どうした事か。ファストファッション的な使い捨て感があるのでスルー。

Wordpress⇒おすすめ率が高いのがこれ。ドメイン名も変更できるそうだが、無料バージョンだとアドレス名がwordpress.comと長くなるし味気が無い。もっと手っ取り早くブログを開設したかったので、予めデザインとか決まっている(かつ変更もできる)ブログの方が良い。

はてなブログ⇒なんで名前がはてななんだろう。発言小町的な世間じみた響きがする。もっとカッコいい名前のサイトがいい。外国人も読みやすいような。けど要望にはキリがないし、そもそも無料で使わせていただいているんだからという気持ちに立ち返ると、はてなブログでいいかなと思うようになってきた。

他にも海外で人気なbloggerとかWixも登録してみたが、味気なさを感じて結局更新しなかった。つまるところ、名前の響きが気に喰わないのだとか、採用しないためのくだらない理由を散々挙げて最後に残ったのがはてなブログだった。派手派手しくなく、世間話を書けるようなどこか日本人らしい感じがするし、これでいいやと思った。

他にもfacebookやインスタもしているが、あれは文字を多く書く場所ではない。Facebookに至っては身の回りで更新している人がほとんどいなくなったし、久しぶりに見ると不思議なことにページのデザインも昔のwindowsを見るような古びたものに目に映った。インスタグラムはfacebookのように画像ごとにコメントを書きたいのだけれどもそれができない。なおかつ自分のように喋りたいことがいっぱいあるのに内容はしょうもないのだから、それをわざわざ人にドヤって書くのも申し訳ないと思っ

ているので枚数制限があるインスタグラムでは発言を遠慮しないといけない。あるいは端的にスパっとインパクトのある言葉を書ければいいのだが、残念ながら自分にはコピーライターのようなセンスは持ち合わせていない。

なので、ナラティブにつらつらと書けるブログに立ち返ったわけだ。

それはいいとして、ブログがフェイスブックやインスタと違うのは、やれブログタイトルだ記事のタイトルだのを決めないといけないのが最初から尻込みしてしまう難点にもなっている。

とりあえずタイトルはどうしようかな。。と頭の中で好きな風景を思いめぐらせていると、ルアーを曳いてきた後ろで踊るようにヒレを動かしてチェイスしてくる魚たちの姿が蘇ってきた。熱を帯びたその動きはまさしくフラメンコのブレリアを踊る人の衣装が振れるよう。なので、ブレリアなヒレ、つまりラス・アレタス・ブレリアダス。スペイン語が合っているか分からないけど、釣りもフラメンコも好きな自分にはその情景が連想できる。とりあえずブログのタイトルはこれにしよう。